オーストラリア:海岸に打ち上げられた謎の円筒はインドの宇宙ゴミだと当局が認める
西オーストラリア州に漂着した謎の円筒はインドの宇宙打ち上げ時の破片であると両国当局が発表し、物体の起源を巡る一連の憶測に終止符が打たれた。
このシリンダーはインド宇宙研究機関(ISRO)が以前に打ち上げた極地衛星打ち上げロケットの一部だったとISROのディレクター、スディア・クマール氏がCNNに語った。
オーストラリア宇宙庁はこれに先立ち、月曜日にこの物体の調査を終了し、同様の結論に達したとツイートしていた。
7月にパースの北250キロ(155マイル)にある海岸沿いの町グリーンヘッドの海岸で発見されて以来、銅色の円筒は未確認物体を一目見ようと好奇心旺盛な地元住民を引き寄せた。
ネット上でも憶測が飛び交い、人々はそれがどこから来たのかについて多くの理論を投稿した。
しかし警察は、宇宙ゴミが最も可能性の高い答えであると述べた。 オーストラリア宇宙庁は月曜日、さらに疑わしいデブリが見つかった場合は地元当局に報告する必要があると述べた。
「PSLVはISROが運用する中型打ち上げロケットです。 デブリは保管されたままであり、オーストラリア宇宙機関はISROと協力しており、ISROは国連宇宙条約に基づく義務の検討を含め、次のステップを決定するためのさらなる確認を提供する予定である」とオーストラリア宇宙機関は付け加えた。
人間の身長よりも高いこの巨大な円筒は、一端が損傷しているようで、フジツボで覆われており、打ち上げられるまでにかなりの時間を海で過ごしたことを示唆している。
ISROはCNNに対し、「現時点では物体をインドに持ち帰る計画はない」と認めた。
オーストラリア宇宙機関は、その起源が不明であるため、この物体の取り扱いや移動を避けるよう人々に呼び掛けていた。 警察は以前、この物品は民間航空機からのものではないようで、撤去されるまでは厳重に保管すると述べていた。
宇宙ロケットは多段式で、燃料を運ぶさまざまな区画で構成されており、推進剤がなくなると各区画が順番に投棄され、破片の多くは地球に落下します。